2011年7月分

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【一日一誤3】 浮き足立つ
×「うれしくて落ち着かなくなる。興奮する」
○「恐れや不安を感じて逃げ腰になる。落ち着きがなくなる」

まあ、これは間違えることはないだろう・・・ってググったら新聞記事に、

「互いの勝手な思惑で『約束をほごにした』『してない』と不毛な争いを繰り返し『ポスト菅』へと浮足立つ―そんな政治家たちの醜態は見るに堪えない。」(E媛新聞)
「中野美奈子の結婚がスクープされた時から女子アナは浮足立ち、結婚しても降板しないと聞き、一時は肩を落とした者も多いというが・・・」(日刊Gダイ)

ってのが出てきました。
これらは明らかに前者の使い方だから、誤用でしょうねぇ。

調べてて「へぇーっ」と思ったのは、そもそも「浮足」ってのは取引相場の用語で、「値の変動が激しく流動的な傾向をいい、その不安定な状態にたとえて、期待や不安が入り交じって、気分的に落ち着かない様子」をいうのだそうです。
そうなの?>相場師な皆様

ちなみに、うれしくて落ち着かなくなるのは「浮き立つ」だそうです。
2011年07月01日 02時04分55秒


本日の手作り弁当(7/1)
あっという間に今年も半分終わっちゃいました・・・。

鶏と新じゃがの唐揚げ、竹輪の豆腐和え、竹輪きゅうり、ネギ入り卵焼き、自家製味噌漬け(人参、キュウリ、生姜)、キュウリの自家製ヨーグルト漬け、ひじきご飯。
唐揚げと卵焼きはいつかの宴会の残り物で冷凍庫から発掘。豆腐和えは1センチくらいに切った竹輪をトロトロになった豆腐の味噌っ粕漬けで和えました。ハッキリ言って、激ウマですね。小料理屋の突き出しにしたいくらいですわ。
今回の新顔はヨーグルト漬け。ヨーグルト100gに塩5グラムを溶かしたものにキュウリ一本漬け込んで冷蔵庫で二晩。予想したほどはおいしくない。もう少し日にちが必要なのか?
全体として「精進料理」みたいな弁当でした。これから暑くなるので、こんな感じの弁当になっちゃいそうです。
2011年07月02日 00時25分47秒


【一日一誤4】 お座なり
×「真剣でないこと。いい加減にして、放っておくこと」
○「その場逃れにいい加減な言動をする・こと(さま)」。


「おざなり」単体ではピンとこないので、よく似た「なおざり」と比較してみる。ここでも×の方の意味は「なおざり」だとされている。
調べてみたら、別の方のページに詳しく解説されていた。

それによると、
「どちらも『いいかげんに対処する』というような意味だが、使われ方は微妙に違う。端的に言えば、物事は『おざなり』で済ますことはできても、『なおざり』では済まないのである。『おざなり』に済ますというのは、適当にいいかげんに済ましてしまうということだ。しかし、『なおざり』というのは、そのレベルまでも行かない。成り行きに任せるだけで、まともに着手すらしないことを言う。」
ということらしい。

で、「おざなり」は元は幇間(太鼓持ち)の隠語だったという説が一般的なのだそうな。お座敷がかった時に客のランクによって扱いを変えるというような意味らしい。どうでもいい客の場合は軽く「御座なり」に済ませるのである・・・なんだって。でも、そうしたら、ランクの高いお客は、それ相応に対応するわけなので「いい加減に」っていうニュアンスは出てこない気がするのですが・・・。
「なおざり」の方は「尚(猶)」+「去り(避り)」じゃないかという説もあるそうで、そのままにして、去っちゃう(避けちゃう)・・・ってことらしい。
と、事の真偽は諸説あるようですが、こうやって覚えておくと使い間違えはしないかな。
2011年07月02日 00時39分32秒


NEW減量日記009
【2011年6月26日(日)〜7月2日(土)】(67.23kg)
67.5kg(17.9%)→66.9kg(17.7%)→67.2kg(17.3%)→67.0kg(17.5%)→67.8kg(16.2%)→67.2kg(15.5%)→67.0kg(16.2%)

日・火は休肝日(土曜日もその予定)。なかなか67キロの壁が破れない。この週は第一四半期の終わりでもあり、宴会が続き、ジョギングもできなかったからなぁ。
そういや、前週土曜日の献血結果では、コレステロール値が7年ぶりに「標準値」の範囲に収まったし、先月の人間ドックでは中性脂肪が、これまでの人生で(っても、人間ドック始めて15年で)最も低い値となってました。
2011年07月02日 11時59分28秒


【一日一誤5】 押っ取り刀(おっとりがたな)
「押っ取り刀で駆け付ける」と続きますね。

× 「おっとり(のんびり)駆けつける」
○ 「緊急の場合に取るものも取りあえず駆けつける」。


まあ、普段、自分から使うことはないけど、小説なんかを読んでると出てきそうな表現ですね。
「おっとり」という音から、ついついのんびりとやってくるイメージ。それにしちゃ、駆け付けるってのが合わないな・・・と。

これは、「急な出来事で、刀を腰に差す暇もなく、手に持ったままであること。」なのだそうな。

押し取るとは、回りの物を気にすることなく、目的の品だけ、あわてて取って行く、トイ様子なのだそうだが、「押し取る」で検索すると「押し入る」「押し込む」と同様、「『無理矢理』奪う」っていうニュアンスになるようだから、どうにも理由がそんな光景が見えそうな感じがします。

まあ、刀は「武士の魂」なのだろうから、一番大事なモノを持って駆けつけるんでしょうな。ゲンダイで言えば、グラっときて、携帯電話をつかんで外に飛び出す感じでしょうかねぇ。
2011年07月02日 19時47分21秒


のんびり土日・・・
予定が入りそうで、入らなさそうで、結局入ったり、入らなかったりの週末。

土曜日
久しぶりに朝寝坊。曇り空だけど、そこそこ風があるので洗濯。
朝ご飯はバナナにヨーグルト。午前中はmixiやったり、メール書いたりでダラダラとつぶれる。
午後は「おひさま」を見てから、読書。
図書館から返却の督促があったので、残り50ページほどを一気読み。通勤でバラバラと読むよりもいいな。伊坂幸太郎。ラストはどんでん返し。

図書館に本を返しに行き、朝日新聞の連載小説を読んで、帰りには、夏みかんを拾ってくる。既に、手が届くところにある実は冬の間にマーマレードになっていて、残る手が届かない実が、風のせいか、熟したせいか、はたまたニュートンのおかげか落ちてきているのです。
タイミングが悪いと、アリに先を越されたり、地面に同化してしまっているのだけど、それでも5個ほどゲット。冬はきれいなオレンジ色だったものが、今は黄色。見栄えは悪いけど、酸味が引っ込んで甘さを感じる。

帰ってきて30分ほど昼寝。満を持してジョギング。明るいので、多摩川まで遠征。久しぶりの上流方面に走る。二子多摩川駅周辺の多摩堤通りの変貌にびっくり。河原にあった、良い感じのカフェの前に大型土嚢が積まれてる。いくら小路とは家、商売上がったりだろうな。

5キロを38分とかなりゆっくりしたペースで。汗もタップリかく。ふくらはぎは大丈夫なのだけど、ひざがねぇ・・・。アップダウンがきついから>多摩川の河岸段丘
帰ってきたら、脚まわりは何ともないけど、両肩が筋肉痛。どれほど筋肉が落ちてるんだ>ぢぶん

夜は休肝日。うどんを茹でて、自家製の味噌漬け各種やら納豆やらで晩ご飯。ノンアルコールビールひと缶。テレビをダラダラと見る。お願いイランキングSP→NHKスペシャル(石巻日赤の記録)やら嵐にしやがれやら。
自分の弟も、東京の日赤病院の医者だから、一旦コトがあれば、あんな感じになるんだろうな。

日曜日。寝室の開け放しているガラス窓からのカラスの鳴き声で目が覚める。
「カー、カー、カー、カー、カー」と5回鳴くのがワンセット。それを規則正しく繰り返す。まるで、何か獲物を見つけて仲間に報せるように。うるし、うるさい。いやぁ、恥ずかしながら、鳥ごときを相手に殺意を感じましたね。

天気がよかったので、洗濯&布団干し。朝ご飯は、野菜ジュース、バナナ、夏みかん、ヨーグルト。冷やした夏みかんが美味しかった。
増刊号をみながら、前日に洗ったかりゆしウェアにアイロン掛け。実はアイロン掛けは家事の中でも最も苦手。スーツにはアイロン掛けるくらいならクリーニングに出しちゃうけど、シャツは勿体ない気がして。(形態安定のかりゆしウェアもあるけど、イマイチ着心地がよくない。出張用にしてます。)

かりゆしウェア1枚に10分ほどかかる。5枚で1時間弱。節電対策でスーパークールビズなのだけど、これって地球に優しいのかな・・・。
近所の図書館に朝日新聞の連載小説を読みに行きがテレ、ペットボトルを回収箱に入れてくる。野菜ジュースのペットが大量に出るのでね。

昼ご飯は、昨晩のおねがいランキングでスイッチが入って「ロッテリアのチーズバーガー」って思ったけど、渋谷か大井町までいかなきゃならず、この暑さではハンバーガーでもないので、そうめんに変更。
で、見るとはなしに見ていた東京マガジンに、自由が丘・なんた浜のおばあ発見!

さて、これから名古屋から上京中の友人に会いに行きマスかな。その前に走るか?? それとも泳ぐか???
2011年07月03日 13時53分02秒


 
【一日一誤6】 徐に/徐ら
徐に(おもむろに) / 徐ら(やおら)

漢字で書かれたら、読み方すら判らないですねぇ。意味は、

×「突然何かを始めるさま」
○「落ち着いて、ゆっくりと事を始めるさま」


なのだそうです。これは間違えてたなぁ。例えば、

「それを聞いて、今まで黙っていた男が、おもむろに口を開いた。」

と言われたら、急に口を挟んだイメージなんですけどねぇ。
それまで、しゃべらなかったのは「落ち着いていた」ってことなんですねぇ。

同じ字を「やおら」って読む草ですが、「ヤオラ」の語感は、もっと突然度合いが強いです。

文化庁発表の「国語に関する世論調査」(平成18年度)では「彼はやおら立ち上がった」を、
 「ゆっくりと」40.5% < 「急に、いきなり 」43.7%
だそうで、誤用が多数派なんですね。はずかしながら、おいらも43.7%の一人でした。

「おもむろ」にしても「やおら」にしても「『徐』っていう字を使う」ってわかれば間違えないんですけどねぇ。
「徐々に」とか「徐行」とか、どっちもゆっくりのイメージだもの。

それにしても、「やおら」にしても「おもむろ」にしても、どうしてこんな正反対の使われ方になったのでしょうねぇ。似てる言葉でもあったのかしら。
2011年07月03日 15時49分16秒


【読】 グラスホッパー (伊坂幸太郎)
伊坂幸太郎である。「ばった」という不思議なタイトル。『鯨』『蝉』というコードネームを持つ2人の殺し屋と、妻をならず者に殺され復讐に燃える『鈴木』。この3人のバラバラの男達が、それぞれ絡んでくるのですわ。
簡単に人が死んだり、殺されたりするので、ちょっとイヤなんだけど、3人の男にそれぞれ語らせる手法は、ゴールデンスランバーにもつながりますね(この作品は2004年、ゴールデンスランバーは2007年)
3人の男がそれぞれ、別の立場で追いかける「押し屋」(ターゲットを道路に押し出して、交通事故死に見せかける殺し屋)の意外な・・・。お話としてはハラハラ。最後に鈴木が希望を持ってくる辺りは救い。
2011年07月03日 23時59分54秒


【一日一誤7】 確信犯
確信犯(かくしんはん)。

× 「罪と知りながら行われる犯罪」
○ 「自らの行為を正しいと信じて行われる犯罪」


これは割と知られてますよねぇ。おいらも、問われれば正しく意味は言えるはずだけど、ついついごっちゃに使っちゃう。

しかし、辞書的な意味は上記の通りハッキリしていても、ある人の行為(犯罪)がどっちに当たるのかは、実は本人のみぞ知る・・・っていうときもありそう。

例えば、「オ●ムの信者達の一連の犯罪は『確信犯』なのか?否か?」は、それぞれの信者の「洗脳度合い」によって違うってことなんでしょうか。真に洗脳された信者は確信犯だけど、仲間内の功名争いで「ヤバイよなぁ」って思いながらも犯行に及んだ人は確信犯じゃないとか? でも、それは本人にしか判らないもんねぇ。

ちなみに「確信犯的」っていう言葉もよく使いますよねぇ。
こっちは『的』っていう言葉で「本来じゃないよね」っていうニュアンスをくっつけて、誤用の方の意味で使うことが多いような気がします。
2011年07月05日 20時10分04秒


【読】 役者狩り (佐伯泰英)
最近、図書館にずらりと文庫が並んでいる。人気時代劇小説家。何冊か読んだが、テンポがいい。
主人公は、ご存じ夏目影二郎。小気味よく巨悪に立ち向かっていく。まあ、ちょいとばかり話が荒唐無稽なのと、とにかく影二郎が強すぎる(笑)
悪の巣窟に乗り込む前日に相手の番頭に前触れに行く。「余計なことを」とハラハラさせておいて、これが何の伏線にもなっていないのが、ちょっとどうかな・・・と。
巨悪を倒して、コレで終わりと思ったら、もうひと仕事あったのは○。最後の金さんとのやりとりは◎。
2011年07月05日 21時39分41秒


エレベータの節電効果
エレベータの間引き運転は、エレベータの構造から節電効果が疑わしいという記事をみつけた。
http://www.news-postseven.com/archives/20110706_24930.html

エレベータは、人が乗る箱と重りを滑車の両側にぶら下げて、モーターで上下させるが、通常は定員の半数が乗った状態で重りと箱のバランスが合う設計にしてあり、この状態で運転すると消費電力が最小になり、満員や空では最大になるというのだ。
この記事ではエレ大手のM電機が「エレベーター台数は利用者数を想定して決定。間引き運転で常に満員状態で稼働すれば、総消費電力は全台運転とほとんど変わらなくなる可能性」と指摘してる。

へぇ、そうなんだぁ。うちの職場なんて13基(南4基+中1基+北8基)中、出勤時間帯でさえ6基(4基+1基+1基)のみ運転。1/8基しか動かない北側のエレベータ、朝は常に「満員」でホールは人があふれてる。
それも節電のため、と我慢してるけど「効果が少ない」と言われるとガッカリですなぁ・・・。
# おかげで10階まで歩いてくるので健康にはプラスだけど。
2011年07月06日 07時34分16秒


【一日一誤8】 須らく/須く
「言葉の誤用」ページを参考にさせて戴いて、五十音順に書いてきましたが、今日のニュース関連で順番をすっとばします。

須らく/須く (すべからく)

×「全て」
○「当然」

これ、間違えている人多いようですねぇ。「すべ」っていう音から来る誤解なのかな? 
確かに、「学生はすべからく勉強すべし。」という文ならば「学生は、当然、勉強をするべき。」という本来の意味でも、「全ての学生は、勉強すべき。」という誤った意味でも通じる(副詞である「すべからく」で体言である「学生」を修飾すること自体に無理はありますが)し、まあ、一般論だとすればそれほど意味に大きな差はないかもしれません。

しかし、用例によっては違い(誤り)がはっきりしてきます。
旬のネタで言えば、被災地で暴言を吐いた「松本大臣は、すべからく辞任すべし。」という文だと、
・ 本来の意味の「松本大臣は、当然辞任すべきだ。」なら意味がすんなり通る
・ 誤用の「松本大臣は、全て辞任すべきだ。」だと「復興担当も防災担当も国会議員もゼネコンの顧問もB型も人間・・・」も何もかも辞めろ、というちょっと考えにくい話
になるし、敢えて体言を修飾させて
・ 「全ての松本大臣は、辞任すべきだ」とすると、何の関係もない「松本外務大臣」も辞めることになりそう(違)。

おいらは、この表現は使わないけど、なぜか、書き言葉だけでなく話し言葉でも使う人って結構いるようで、調べていたら、「『全て』を格調高く言おうとして『すべからく』を多用してるんじゃないか」という指摘がありました。
2011年07月07日 01時00分42秒


【一日一誤9】 弥が上にも
弥が上にも (いやがうえにも)

丁度読み終わった小説(「役者狩り」)で見つけて、えっ・・・と思った表現。

×「どうしても。何が何でも。」
○「いよいよ、ますます」


そもそも「嫌が上にも」と書くのだと思ってた。こういう漢字を使うとは。

件の小説に、七代目団十郎と三代目菊五郎の夢の競演を前に芝居町は「弥が上にも盛り上がった」という表現を見つけ、あ、こういう字を書くのか・・・と。(「弥」を「いや」と読むのは、結婚式の司会で「弥栄」(いやさか)という言葉を使うので、辛うじて知っていたが。)

公演初日を明日に控え、役者が芝居小屋に入ってきた様をみたファンたちの様子だから、「何が何でも盛り上がった」で通じないこともないが、しっくりこない。

おいらは、明らかに「否が応でも」「否でも応でも」「否応なしに」とごっちゃにしてました。これらは、どれも「YESでもNOでも」ってことで、何が何でもなのですね。

『弥』って何か調べると、そもそも『弥』に『いよいよ』という意味があった。だから、「弥が上」は「いよいよのさらに上」なのだから、「いよいよ度」がさらに高いということなのですね。

ちなみに、「弥弥」と書いて「いよいよ」と読む使い方もありました。(ATOKでは「愈々」が出てきますが。)  この「いよいよ」は「いよいよ梅雨が明ける」に使う「もうすぐ」といった意味ではなく、「猛暑の候、貴社いよいよご隆盛のことと存じます。」の「いよいよ」ですね。
この会社は「猛暑になったので、ようやく盛り返す」のではなく「猛暑だけど、ますます元気」ってことですよね。前者だったら怒られそうだし・・・。
2011年07月08日 00時44分50秒


【一日一誤10】 辛党
辛党(からとう)

×「辛いものが好きな人」
○「甘いものより酒類が好きな人」


「激辛ブーム」もあって、誤用されている例がネット上でもたくさん出てきました。まあ、どっちの意味でもおいらは当てはまりますが。

「甘党」(甘いもの好き)という言葉はあるのに、対になる言葉が「甘いもの」vs「辛いもの」ではなくて、「甘いもの」vs「お酒」という組み合わせになった理由も判然としませんね。

それにしても、なぜ、「酒党」じゃなくて「辛党」なのかな。調べてみてもイマイチ判然とはしませんが「キリッと辛い酒」が好きな人を辛党という・・・っていう記述も見られました。

「辛」という字は象形文字で、鋭い刃物又は入墨(罪人に対する「入れ墨刑」)のための針をかたどっていて、転じて、刃物で刺した痛み(=「つらい」)を表すようになったそうです。「つらい味」=「からい味」だったんですかねぇ。

# かつて活動していた「辛い部(からいぶ)」では「『辛い』を「つらい」と読むようでは半人前。「からい」で人並み、「さいわい」に見えてこそ・・・」なんて威張ってました。

酒好きは「辛党」のほか「左党」(「左きき」)と呼ぶこともあります。これは、大工さんや石工さんが右手に槌、左手に鑿(ノミ)を持つことから、左手の事をノミ手といったことに由来する洒落なのだそうです。

また、酒飲みを上戸というのは、大宝律令に由来があるそうな。成年男子が6〜8人いる家を上戸、4〜5人を中戸、3人以下を下戸と呼んだが、働き手の数の違いから経済力に差ができ、婚礼の時などに「酒を多く振る舞える上戸とそうでない下戸」となり「酒を多く飲む上戸、あまり飲めない下戸」という意味になったのだそうです。へぇ。
2011年07月09日 02時26分33秒


NEW減量日記010
【2011年7月3日(日)〜7月9日(土)】(66.79kg)
66.6kg(17.3%)→67.6kg(16.9%)→66.9kg(16.9%)→65.8kg(16.3%)→66.7kg(16.4%)→66.8kg(16.6%)→6701kg(16.5%)

週平均で67キロを割りました。水曜日の65.8キロは前夜ジョギングした後の「最大瞬間風速」なので、これを異常値として排除しても66.95キロとなるから、良い感じですね。
この週は夜の呑みが続いたし、1万歩歩けなかったけど朝、昼を少なめ(スープ春雨とか・・・)にして調整したおかげかな。
2011年07月09日 11時04分19秒


ホームページのメンテ
SATの評議員就任を前に、かつてのページが文字化けしているのを直しました。
2011年07月09日 13時55分31秒


ホームページのメンテ2
トップページのレイアウト(というか、デザイン)を替えようとか、と呻吟。
アクセスログから見ると、「わたスキ名セリフ」「結婚式の達人」「どんぐり替え歌」といったところが、新しいお客さんの訪問先なのだけど、それが今いち判りにくいから・・・。
しかし、いいアイデアが浮かばないんですわ。年かなぁ・・・。
2011年07月09日 18時04分14秒


【一日一誤11】 気が置けない
気が置けない (きがおけない)

×「油断出来ない」
○「気遣いする必要がない」

「この表現も使いませんよね」って書こうとおもったのですが、何故使わないかと考えてみると「自分が間違ってるおそれがある。」&「相手が間違ってるかもしれない。」っていうダブルの懸念があるので使わないんですね。

相手が間違ってるかもしれない・・・っていうので、敢えて使わない言葉に「独擅場」があります。読み方は「どくせんじょう」。ところが、世の中ではこれを間違えた「独壇場」(どくだんじょう)という言葉が多数派を占めています。だから、もし「○○選手の『どくせんじょう』だったよね。」なんて言うと「こいつ、何言ってるんだ?」って思われそうだし、相手が間違っていないと「この人、日本語のこと厳しく言う癖に間違えてる。」って軽蔑されそうで。同じように、使えなくなった言葉に「憧憬」(=「しょうけい」)があります。
まあ、これらの場合は読み方(や漢字)が違うだけで、意味は通じるのですが・・・。

話は戻って、気が置けない。誤用は「気が抜けない」からの連想なのでしょうか。
文化庁調査(平成18年度)でも、「気配りや遠慮をしなくてよいこと」42.4パーセント、「配りや遠慮をしなくてはならないこと」48.2パーセントと、逆転してるそうです。全く逆の意味だから困りますよねぇ。

気が置けないの「気」は「気遣い」、「置けない」は可能(「置くことができない」)ではなく自発(「置かれることがない。」)なのだそうな。つまり、「気遣いの入り込む余地がない」ってことなのですな。
2011年07月09日 22時05分35秒


【読】 竜巻ガール (垣谷美雨)
若手女流作家かと思ったら、おいらよりも年上の男性らしい。表題作のほか「旋風マザー」「渦潮ウーマン」「霧中ワイフ」と、いずれもちょっと微妙な家族関係を軽妙に描いている。推理小説でもあるらしく、確かにドキドキしちゃう。気楽に読み進めて、そんでもって、どんでん返しもあって、ちょっと良い気持ちになれる、不思議なお話。この作家の別の作品も読んでみたくなった。
2011年07月10日 23時02分51秒


【一日一誤12】 君子は豹変す
君子は豹変す (くんしはひょうへんす)

×「君子が何かの拍子に突然人格をかえること」
○「君子は誤ちをすぐ改め、善に移ること」


「係長ったら、課長昇進が決まったら豹変しちゃったよね。」ってな使われ方で、それまで面倒見に良い兄貴分だった係長が、急に部下には威張るし、上司の顔色を伺うようになった・・・てな意味で使うと×。
「部長は、間違に気付くと、すぐに言動を直すよね。人間ができてるよなぁ。」っていうのが正しい使い方。

そもそも「豹変」とは、豹の毛が季節に合わせて抜け変わり. 美しい斑文となることを指し、良い方にかわることをいうのだそうです。
ライオンやトラに比べ、ヒョウってキャラがハッキリしないし、「女豹(めひょう)」って何となくアヤシイムードがあるので、悪い意味で使われるのでしょうか。

もともとは「易経」という中国の書物にあったことばで、「君子豹変」の後に「小人革面」と続くのだそうです。「小人革面」(しょうじんは、おもてをあらたむ)は「つまらぬ人間は、表面上は変えたように見えても、内容は全然変わっていない」ということなのだそうな。

今では正しい使い方からも少しずれて「立派な人は、誤りに気付いたら、すぐに前言を撤回してよい」といった意味合いで使われることがあるそうです。これは、本当は「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」といった故事成語の方がしっくりきますね。

なお、「君子」とは、「王様」ではなく、徳が高くて品位のそなわった人のことだそうです。
2011年07月11日 20時56分56秒


【一日一誤13】 血税
血税(けつぜい)

×「血のにじむような努力をして納めた税」
○「「兵役義務」

兵役の義務がなくなった日本で、本来の意味に使われることはまずないでしょうねぇ。

wikiによれば、血税とは、フランス語の「impot du sang」の直訳である(impot=税、sang=血)なのだそうだが、これが1872年11月の徴兵の告示に使われてたのだそうな。

「凡ソ天地ノ間一事一物トシテ税アラサルハナシ 
 以テ 国用ニ充ツ 然ラハ 則チ 人タルモノ 固ヨリ 心力ヲ尽シ 国ニ報ヒサルヘカラス
 西人之ヲ称シテ 血税と云フ 其生血ヲ以テ 国ニ報スルノ謂ナリ」

税=国に納めるもの  血=肉体(労働) ってことなのでしょうね。兵役をこうよんだみたいですね。もう少し軽く言えば「勤労奉仕」なのでしょうか。

ネットの辞書でも、本来の意味が後回しになっていました。(goo辞書)
1 血を搾られるような苦労をして納める税金。負担の重い税金。
2 兵役の義務。明治5年(1872)太政官告諭の「西人之を称して血税という。その生血を以て国に報ずるの謂なり」による。

税金ということでは「苛政は虎よりも猛なり」という言葉の方がしっくりくるのかも。
2011年07月13日 01時06分04秒


昨日の手作り弁当(7/12)
豚の角煮とチンゲン菜の炒め物、煮卵、人参の味噌粕漬け、生姜の味噌漬け、キュウリのヨーグルト漬け、筍ひじきご飯。
少々味が濃く、脂っこい豚の角煮を薄切りにし(この時点で、既に角煮ではないか・・・)、中華鍋で熱して、出てきた油で蒸した細切りチンゲン菜とさっと和え感覚で炒める。チンゲン菜の苦みとサッパリ感は悪くないが、1+1が2になった程度かな。
キュウリのヨーグルト漬けは古漬けの風格が出てきました。昨晩、新たに味噌・ヨーグルトにキュウリを付けたのでこれまた楽しみ。
筍は水煮をラーメンスープで炊き込みご飯。メンマっぽくなるかと思ったら、そんなことはなかった。山椒ひじきは炊き上がり後に混ぜました。
2011年07月13日 08時25分44秒


【一日一誤14】 姑息
姑息(こそく)

×「卑劣、卑怯、ずるい」
○「根本的な解決ではなく、一時しのぎをする」


「そんな姑息なことを考えてるのか・・・」なんて使いますが、当然「ずるい」「卑劣」っていう意味ですねぇ。
文化庁発表「国語に関する世論調査」(H15)では、「姑息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で正しく使う人が12.5%、「ひきょうな」の意味で使う人が69.8%という結果が出ているそうです。ここまでくれば、どっちが正しいのか判らなくなっちゃいます。

これは「嫁姑の争い」のイメージから「姑さんはずるい」っていう印象なんですかねぇ。
調べてみると『姑』は「しばらく」という意味、『息』は「休む」の意味だそうで、まさに一時しのぎなのですねぇ。(それにしても「姑」がしばらく、とは・・・。それだけで嫁姑戦争が勃発しそう。)

「一時しのぎ」=「ずるい」で間違いはないのでは、とも思ったのですが、調べているうちに「姑息的治療」という医療用語にぶちあたりました。

「対象とする疾患の根治を目指す治療以外の全ての医療行為を指す」のだそうです。「姑息的手術」といった言葉もあって「根治が望めない病態において、症状の緩和もしくは延命を目的として行う手術をいう。腹腔内のがんによる腸閉塞に対し、食物が通過できるように行うバイパス術などがこれに当たる。」とのことでした(いずれもwikiより)。

疼痛緩和や延命のための治療・手術を行うお医者さんが「卑劣」だとは誰も思いませんが、「姑息」=「卑劣」と思い込んでる患者さんに対して説明に使ってしまうと、現場は混乱しそうですね。
2011年07月14日 22時15分16秒


チュリャ、チュリャチュリャ、チュリャチュリャ、チュリャリャ♪♪♪
火、水と2日続けて新橋徘徊。

火曜日は、「新橋の帝王」ことY氏が某所でつぶやいているのを見つけて合流、「Kassi's Bar」(ワインバー)、「裏なんくるないさ」(琉球居酒屋)、「わをん」(日本酒バー)と、全く表情の違う3軒をご紹介いただく。

水曜日昼は、2000円札両替のため銀行に向かって歩いていたらバッタリとマイミク・B氏に会う。そのまま拉致ってbistro-Wでランチ。白身魚とハンバーグの日替わりランチ900円。うまかったけど、料理が出てくるのに20分はちょっと長いな・・・。

水曜夜は、まずは沖縄からの日帰り出張者と飛行機の時間までの1時間で短期決戦。最近のマイブーム虎ノ門「小虎」。6月中は一杯80円だった生ビールが7月・8月は120円。あっという間に1.5倍(笑)。それでも十分安いが、こうやって、少しずつ上げていき「離れられない身体」にしておいて、あとでしゃぶりつくす・・・。茹でガエルの気分だ。いろいろ飲み食いしてひとり1500円。
その後、新橋駅まで客人をお送りして、そのまま「身知らず」へ。
ここでも、偶然、常連H氏と一緒になり、その後、Mさん、Yさんと続々と集まり、突発ミニオフ。

木曜日。この日も沖縄からの出張者がいたけど、懇親会は若手でセットとのことなので、声をかけるのは遠慮して、休肝日にする。
それじゃ整体にでも・・・と覗いたら「緊急往診中のため休診」の貼り紙。「ここのところ、ずっと振られっぱなしじゃない。」

夕飯前に軽くジョギング。気温のせいか、連夜の徘徊のせいか、身体は重かったけど、スピードは落ちず、良い汗をかく。十四日の月がとってもきれいだった。

行水をして、洗濯をして、夕食をとって・・・。風があって、サラッとしてる。早めに床について、読みかけの小説を読破するかな。

# 実は昨晩の一通のメールのおかげで、既に24時間幸せ状態・・・。
2011年07月14日 22時31分14秒


【一日一誤15】 触り
触り (さわり)

×「話の最初の部分」
○「話の一番の聞かせどころ」


「桃太郎の触りを話してよ。」って頼まれたら、「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。」って話し始めそうですね。実はこれは間違えで、一番の聞かせどころを話さなければならないそうです。

(じゃあ、桃太郎の聞かせどころはどこだろう。桃から生まれるところか、犬・猿・雉がお供につくところか、鬼をやっつける活劇シーンか、鬼が謝るところか、凱旋シーンか・・・。)

もともと、浄瑠璃の用語だそうな。
広辞苑によれば
「(他の節にさわっている意)義太夫節の中に他の音曲の旋律を取り入れた箇所。曲中で目立つ箇所になる。」
→「邦楽の各曲中の最大の聞かせ所。「くどき」の部分を指すことが多い。」
→「一般的に話や物語などの要点,または,最も興味を引く部分。」
というように意味が変わってきたそうな。

調べてたら、ちょいと異論をはさんでいる人がいて、「要点」という言い方は正しくなくて「もっと興味を引くところ」であるはずだ。その意味では、H19の文化庁の調査そのものが間違っているというのである。
(ア) 話などの要点のこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・35.1%
(イ) 話などの最初の部分のこと・・・・・・・・・・・55.0%

確かに、音楽や小説のような芸術作品にとって「要点」っていうのは変な感じがする。「美女と野獣」の「要点」なんて「魔女の魔法で野獣に姿を変えられた王子が、ベルの心に触れて人を愛することを知り、元の姿に戻った。」ってなるけど、そんなものは誰も求めちゃいない。聞かせどころ、見どころは、それぞれの歌のシーン、或いはダンスシーンであろう。

ここは、やはり「要点」じゃなくて「聞かせどころ」説をとりたいな。

でも、その文化庁の「『さわる』という言葉の響きが,物事に軽く触れる,表面的に触れるというような意味で捉えられやすいことなどが重なって、『話などの最初の部分のこと』と連想されてしまうのかもしれません。」という解説、これはそのとおりだと思います。
2011年07月16日 01時06分34秒


本日の手作り弁当(7/15)
牛肉・筍・チンゲン菜の蠣油炒め、三色卵焼き、豆腐の味噌・粕漬け、キュウリの味噌漬け、はんごろしキムチ、山椒ひじき、ちりめん山椒。
炒め物は肉が固くて失敗作。前夜「明日は弁当作ろう」と冷凍した牛肉を冷蔵庫に移して解凍したものの、朝になって「面倒くさい」とやめて冷凍庫に逆戻り・・・ってなことを2度繰り返してしまった肉だから仕方がないか・・・。「冷凍→解凍の繰り返しは、風味を損なうだけでなく菌の繁殖を・・・」なんていうサイトもあったので、これからは朝にレンジor流水で解凍するようにしますかな。(っていうか、前夜のモチベーションを維持すればいいのでしょうけど、朝は別人・・・) 筍、チンゲン菜はシャキシャキしていてよろしい。卵焼きは特筆すべき事項なし。豆腐は多分とっくに消費期限を過ぎているのだと思うが、この危なさ加減がうまい。キュウリは出し入り味噌とヨーグルト少々の床に月曜日に漬けた。しわしわ加減はよいのだが、4日目なのでかなり塩辛い。タイミング難しす。
ご飯には山椒ヒジキとちりめん山椒をふりかけた。両方ふりかけるとリッチな味わい(笑)
2011年07月16日 01時37分44秒


【読】暴走ボーソー大学 (山之口 洋)
今年1月に発刊された新刊です。作者はおいらの高校の先輩。
房総半島にある三流大学・暴走自由大学。そのお気楽サークル「極楽鳥研究会」は「世の中を楽に、楽しく生き抜く千恵を総合的・多面的に追求する」ことを目的とする弱小サークルの個性豊かなメンバーが、理事長のたくらむ大学の計画倒産の陰謀を知り、それを阻止せんと活躍する。おかしな非常勤講師、謎の13回生もからみ、地元のやくざも巻き込んでの学園活劇。一気に読み進む。前半の伏線が、丁寧に回収されており、二度読みがお奨め。
本来なら、中高生に読ませたいような読ませたくないような学園ものなのだが、途中、18禁のシーンが出てきてしまうので、ちょっと困ったものだ。
# ちなみに登場人物の名前「秋元」「会田」「兵藤」「エビ天」・・・。母校の先生の名前なんですわ(笑)
2011年07月16日 13時28分00秒


NEW減量日記011
【2011年7月10日(日)〜7月16日(土)】(66.69kg)

66.5kg(17.0%)→66.9kg(17.1%)→66.5kg(16.9%)→66.5kg(16.3%)→67.0kg(16.3%)→66.5kg(17.6%)→66.9kg(15.7%)

66キロ台が定着した感じでしょうか。少し油断するとすぐに増えちゃうんですよね。
2011年07月17日 14時23分12秒


【一日一誤16】 憮然
新聞で、気になったモノで・・・。

憮然(ぶぜん)
×「腹を立てているさま」
○「落胆するさま」


文化庁が発表した平成19年度「国語に関する世論調査」では、「憮然として立ち去った」を、本来の意味である「失望してぼんやりとしている様子」で使う人が17.1パーセント、間違った意味「腹を立てている様子」で使う人が70.8パーセントという逆転した結果が出ている。

「憮」と言う字は「りっしんべん(心)が無い」のだから、まさに「失意」だよなぁ、って思ったんだけど、調べると、実は「いつくしむ」という訓読みなのですね。いつくしむと憮然はうまく結びつきませんね。もちろん、「いつくしんで腹を立てる」のも訳がわかりませんね。

やらせ指示メールに関して鹿児島県議会に参考人招致された九電幹部が
「議員の追及にぶぜんとした表情で語気を強める場面もあった。」(西日本新聞)
と報じられていましたが、これも本来の意味なのか誤用なのか判然としませんね。追求されて落胆することはあるだろうけど、落胆して語気を強めるって変。十中八九、誤用だと思う。県議会で「腹を立てている(逆ギレしてる)図」と「落胆している(反省してる)図」では、受ける印象が全く違う。困った記事です。
2011年07月17日 14時42分01秒


【一日一誤17】 失笑
失笑(しっしょう)

×「笑いが止まること、さげすんで笑うこと」
○「おかしさをこらえることができず吹き出すこと」

「笑いを失う」・・・という文字面から、周りが凍りつく図を想像してしまいましたが、逆なのですね。「失」は「思わず・・・」ってな意味合いなのですね。
# 同じような使い方に、「失言」ってのがあります。言葉を失うのではなく、「思わず言っちゃった」っていう発言のことですよね。字面から「失礼な発言」っていうニュアンスに勘違いしてましたが。・・・)

で、失笑そのものには悪い意味はないんですねぇ。
「彼のタイミングの良い冗談に、居合わせた者はみな失笑した。」
という状況は、大変いいムードなのですね。しかし、
「彼の、空気が読めない発言は、周囲のみんなの失笑を買った。」
となると、かなり冷たい雰囲気になってる・・・。
「単なる失笑」と「失笑を買う」では違うんですねぇ。

調べると「失笑を買う」は「愚かな言動のために笑われる。」と、明らかに悪い意味になるようです。ちなみに、さげすんで笑うことは「冷笑」。
2011年07月18日 23時08分36秒


3連休
貧乏性なので、3連休となると「どこか行かなきゃ」との脅迫観念に襲われる。仙台では東北六魂祭、塩釜では鹽竈神社のお神輿、名古屋じゃオクフェスだ。
今回は、初日に観劇オフに参加できたので、2日目、3日目で実家に帰って、若干の親孝行をしてきました。

土曜日:前夜、沖縄からの出張者と呑んだので朝寝するき満々。ところが、「防犯ベルの点検」とやらで9時過ぎには起床。
午前中は、洗濯して、本を読んで、ウダウダ。少し昼寝して夕方、三軒茶屋へ。5キロちょっと。涼しくなってきたので歩き。50分もあれば着くかと思ったが、意外に時間がかかり集合時間ギリギリにキャロットタワーに駆け込む。

お芝居は三谷幸喜の「ベッジ・パードン」。主人公の名前かと思ったら、主人公に絡む女中の口癖を真似たモノ。このタイトルって、日本が舞台だと「方言をバカにして・・・」って怒られそうな、際どいタイトル。
野村萬斎、深津絵里、大泉洋といった達者な役者さんたちが、生き生きと演じてて・・・。深津ちゃんはカワイイ。途中15分の休憩を挟んで3時間の芝居があっという間。

終演後、21時過ぎから宴会。三軒茶屋のディープなエリアの、さらにディープなお店の個室。いつものメンバーとああでもない、こーでもない、楽しゅうございました。 ついつい、話し込んでしまい、終電を逃し、帰りも徒歩。往復で1万8744歩。

日曜日:昼まで寝る。ワインをそこそこ呑んだけどスッキリ。図書館に本を返しにいき、夕方実家へ。普通に行くのでは夏休みっぽくないので、自転車で行ってきた。17キロほどで丁度60分。電車だと5回乗換で所要時間はほぼ同じ。汗だくのご褒美は冷えたビール。

とーちゃんを話し相手に、一気にエビスを5缶と岩手の吟醸酒300ml×2本。呑み始めが19時過ぎ、寝たのが2時。7時間、いろいろと暑く語りました。

月曜日:早朝3時半に目覚ましをかけ、なでしこジャパン観戦。実家のテレビは大きめなので迫力。ときどき、スマホでつぶやく。そして、声がだんだん大きくなる。夜が明けた頃にはかーちゃんも起きてきて、一緒に応援。
いやぁ、イイモノ見させて貰いました。日本の優勝が決まった瞬間は「うれしい」とか「やったぁ」といった感情の爆発ではなくて「勝っちゃった、勝っちゃったよ・・・」と何か頭の中が真っ白になる感じ。
2011年の大会で優勝した・・・ってところにパワーを感じます。「何ごとも諦めないこと」ですな。表彰式、インタビューまで見て、ようやく床に就く。

昼過ぎまで寝てたがNHK「おひさま」のテーマ曲が聞こえたので、慌てて起床。そうか、今日は月曜日か。

遅い昼ご飯を食べて、家の仕事の手伝い。
粗大ゴミを家の裏の物置から、表の車庫へ。ここまで持ってこないと、清掃局が引き取ってくれないのだと。老夫婦には無理だよなぁ。
オーブンだの、スピーカーだの、「欲しい人もいるだろうな」と思われるモノ多数なのだが、そういうこと言ってると捨てられないから、このチャンスに。
この他、おいらの子どもの頃の本が多数残っていて、これらも処分へ・・・。思い出の本だけは段ボールひと箱だけサルベージしたけど、それ以外は10箱ほど。いい汗かきましたわ。

シャワーを浴びて、自転車で自宅に帰ってきました。帰りも60分。
この3日間、交通費ゼロ(笑)
2011年07月18日 23時44分51秒


【一日一誤18 】煮詰まる
煮詰まる (につまる)

×「行き詰まる(物事が進展しなくなる)」
○「十分に議論・相談などをして、結論が出る状態になる」


仕事で企画書を作っていて、アイデアが浮かばず、もう一行も書けなくなっちゃったときに「煮詰まっちゃった・・・」って思いますね。会議で議論が堂々巡りになったときに「煮詰まっちゃったので、別の視点で考えてみませんか。」なんて言うよね。いずれにしても、どちらかというと悪いイメージなんですが、誤用だったんですね。

確かに、詰めが甘い提案に「そんな生煮えの状態ではダメ」なんて使うから、「煮えたらOK」ってことのはず。自分の中でも矛盾してます。

これって、料理のイメージなんですかねぇ。煮物を作ってるとき、目を離したすきに水分が殆ど飛んで、焦げ付いちゃったら失敗作。(佃煮でうまい具合に水分が飛んだらありがたいけど)。「詰まる」っていう語感もマイナスのイメージが強いし。
2011年07月20日 20時00分53秒


本日の手作り弁当(7/21)
筍・チンゲン菜のもずく煮、ロールキャベツ、鶏のから揚げ、キュウリの味噌漬け、黒米ごはん、はんごろし。
水煮筍とチンゲン菜を塩抜きしたモズクと煮てみました。塩抜きが足らずにかなり塩辛いものになってしまったので、再度塩抜きをする羽目に。まあ、結果は想定内。ワカメがあればワカメで、白菜があれば白菜で・・・という感じでした。あとのふた品は冷凍庫の宝物。煮物の塩分が強そうだったので、特に味付けもせず、そのまま。
2011年07月22日 00時58分05秒


【一日一誤19】 前門の虎、後門の狼
前門の虎、後門の狼 (ぜんもんのとら こうもんのおおかみ)

×「挟み撃ちにあって逃げられない」
○「災難や危害が次々と襲ってくること」


この言葉は何となく口にするけど、挟み撃ち(災難がダブルでやってくる)のイメージで使ってました。誤用だったんですね。

「表門で虎の攻撃を防いだと思ったら、裏門から狼が迫ってくる」、つまり時間差があったのですねぇ。
平たく言っちゃえば「一難去って、また一難」。

例えば「菅総理、野党からは退陣要求。党内でも孤立。まさに前門の虎、後門の狼だ。」ってのは大間違いってことですね、なにせ、どっちも解決してないですから。
一方、「不信任決議案が否決されたと思ったら、党内からの辞任圧力、まさに前門の虎、後門の狼だ。」ってのは正しいってことですね。

ちなみに、おいらはこういう微妙な意味の違いではなく、ついつい「前門の狼、後門の虎」と言っちゃいます。語呂がいいからでしょうねぇ。
2011年07月22日 01時16分17秒


NEW減量日記012
【2011年7月17日(日)〜7月23日(土)】(67.57kg)
67.3kg(16.5%)→67.7kg(?)→67.3kg(17.2%)→68.6kg(16.2%)→67.4kg(17.9%)→67.5kg(17.1%)→67.2kg(18.8%)

3連休の後半、実家に行ったら一気に67なキロに戻ってしまいました。休肝日は2日作ったけど、それ以外の日に遅くまで食べてしまったので、朝の体重はずっと67キロ超。リバウンドでないことを祈りたい・・・。
2011年07月24日 23時43分30秒


【一日一誤20】 他山の石
他山の石 (たざんのいし)

×「手本となる、他人の良い言行」
○「参考にすべき、他人のよくない言行」

よその山から出た粗悪な石でも、我が玉を磨くに用いることができる・・・ってことですね。
中学生(or高校生?)のときに、原典とともに「エライ人に使うと怒られるからね。」と教わった記憶があるので、間違えることはないと思います。(自分から使うことはありませんが・・・)

菅総理がなでしこジャパンの表敬訪問を受けて「私も、皆さんを他山の石として、最後まで諦めずに頑張りたいと思います。」と言ったら誤用ですね。

平成16年度の文化庁の世論調査の結果は次の通りでした。
(ア) 他人の誤った言行も自分の行いの参考となる ・・・・・ 26.8%
(イ) 他人の良い言行は自分の行いの手本となる ・・・・・ 18.1%
(ウ) (ア)と(イ)の両方の意味で使う            ・・・・・    5.5%
(エ) (ア)や(イ)のどちらの意味でも使わない ・・・・・ 22.4%
(オ) 分からない ・・・・・ 27.2%

正しく使ってる人(ア)は27%ほどと低いのですが、(ウ)や(エ)が多いのが、この言葉の特徴のようです。
「両方の意味」ってのは、「良きに付け、悪しきに付け、手本にする」ってことでしょうから、まあ、判らないではないのですが、「どちらの意味でも使わない」ってのは、どういう誤用なのでしょうか。「隣の芝生」みたいな意味で使っているのかな。だとすれば、・・・

×「他山の石=隣の山からとれる石は、とても価値が高いように見える(が、実はそうでもない。)」

というのも必要かな。
2011年07月25日 00時56分36秒


【一日一誤21】 大事の前の小事
大事の前の小事(だいじのまえのしょうじ)

○「大きな事を成しとげようとするときは、小さな事も軽んじてはならない。ちょっとした油断が大失敗を招くという教え。」(A)
○「大きな事を成しとげようとするときは、小さな犠牲にはいちいち構っていられないということ。」(B)


おっと、びっくり。正反対の意味がどちらも○。
いろいろ調べてみても、「どちらかは誤用」とか「転じて・・・」といった説明はなく、並列で書かれているものばかり。
出典を明記してあるサイトがないため、どうにも白黒がつけられない。

もともと、ことわざなんてものは、「蛙の子は蛙」と「トンビが鷹を産む」や「嘘つきは泥棒の始まり」と「嘘も方便」のように正反対の意味を持つものがたくさんあります。まあ、世の中の事象をすべて一つの言葉では説明しきれないので、場面場面で使い分けているんでしょう。(まさに「方便」とでもいうのだろうか)
「大事の前の小事」も相手によって使い分けが可能ということなのかなぁ。それでも、同じ言葉が正反対だとすると、これはもうことわざ(慣用句)としての資格がないような気がしますねぇ。

個人的には、「そこのけそこのけ・・・」のBよりも、Aの方が好きですね。(自分の戒めとして・・・ということかなぁ。)

英語で似たような慣用句を検索してみたら、
Lose a fly to catch a trout. (ニジマスを釣るには、毛針を捨てなければならない)
という表現がでてきました。Bの考え方ですね。でも、きっと、反対の意味をもつ慣用句もたくさんあるんだろうな。
2011年07月27日 21時46分54秒


【読】 麦酒アンタッチャブル (山之口 洋)
主人公は「根津英理夫」。「ねず・えりお」と読んでしまうとありふれた名前だが、「えりお・ねず」と読むと・・・。そう、エリオット・ネスだ。
一般家庭でのビール製造の合法化を狙うグループと、エリオット・ネス気取りの財務省酒造課の官僚の闘い・・・と、まあ、簡単に書けばそんなところ。
霞ヶ関が舞台になってるけど、あり得ないことばかり・・・。同じ有家無さでも、同じ作家の「暴走ボーソー大学」の方が、土地勘がない分、楽しめたなぁ・・・。
2011年07月28日 21時24分45秒


NEW減量日記013
【2011年7月24日(日)〜7月30日(土)】(66.21kg)
66.1kg(17.2%)→66.7kg(18.2%)→67.0kg(17.6%)→66.2kg(15.3%)→65.9kg(16.9%)→66.1kg(17.3%)→65.5kg(15.8%)

この週は休肝日3日。そのせいか、体重が落ちました。先週の67キロ超えで「リバウンドか?」とドキドキしましたが、大丈夫でした。
週の平均は66.2キロ。BMI22は65.1キロなのであと1キロ。これ、できるのかしら??
2011年07月31日 01時00分59秒


【一日一誤22】 沈黙は金、雄弁は銀
沈黙は金、雄弁は銀 (ちんもくはきん ゆうべんはぎん)

○「沈黙の方が、雄弁よりもまさっていることのたとえ」(A)
○「沈黙より、雄弁の方がまさっていることのたとえ」 (B)


これも調べてみたら、どっちの意味も出てきてしまった困った言い回し。

ただし、こちらは「大事の前の小事」と違って、いくつかの出典があって、「古代ローマで生まれたことわざ。当時は金より銀の方が価値が高かった。」なんていうまことしやかな説明もついてる。

おいらは、Aのように、「沈黙>雄弁」で使ってました。ただし、正確には「口は災いのもと」という積極的な教えなのか「巧言令色鮮なし仁」のように中身の話なのかは分からずに。

でも、なでしこジャパンじゃないけど、やっぱ、今の世の中「金>銀」(相場も4248円/g>107円/g)だから、古代ローマの話をされてもピンときませんね。
まあ、「有言実行」って言葉は、「不言実行」をもじって作られたらしいし、日本人的にはやっぱりAなんですかねぇ。
2011年07月31日 09時46分36秒


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