金曜日、「そうだ、ねぶた、行こう」と思い立つ。 「ねぶたのときの青森は宿が取れない」と聞いていたが、2,3日前の新聞に、地震の風評でツアーは6割程度の申込状況との報。何とかなるかと、片っ端から宿に電話するも轟沈。
そこで諦めず、「青森がダメなら弘前があるさ。」なんと、一発目で駅近くのビジネス旅館(笑)がOK。
で、宿の次は足。新幹線+特急なら何とかなるだろうが、節約して高速バス。 14時過ぎの仙台発高速バスで弘前着は予定より少し早く18:15。東北道を北上するに連れて、雲行きが怪しくなり、青森県に入ったら大粒の雨・・・。弘前市内も降ったりやんだり。
宿のフロントで「雨ですけど、お祭り大丈夫でしょうかねぇ。」と尋ねると「大丈夫だと思いますよ。みんなビニールかぶっちゃうけど。」とのお答え。「蓬莱橋のところで、串焼きをタダで食べられるから」とチラシを頂く。旅館組合?が宿泊者向けにサービスしているらしい。蓬莱橋への行き方教えて貰って、いざ出陣。
雨は降ったりやんだり。歩いて15分ほどで土手町へ。蓬莱橋を目指す。お祭り開始5分ほど前なのに思ったほど込んでいないのは天気のせい? 宿泊組合の屋台でホタテを頂き、生ビールも買って、一人乾杯。
そうこうする内に、最初の大きな太鼓がやってきた。をを、すごい。飛騨・古川の起こし太鼓みたい。歩道のすき間を見つけて見物。雨よけの帽子、ビニールかっぱ、折り畳み椅子の3点セットは威力を発揮。途中で場所を替えて「審査員席」の真正面に陣取る。ここは交差点で、道幅も広く、電線もないので、ねぷたも大きくなり(謎)、グルグル回したり、あっち行ったり、こっち行ったりパフォーマンスをするし、それぞれのねぷたを紹介するアナウンスも聞こえるのでベストポジション。(こんなところが何故、まだ空いているんだろう。)
三国志から題材をとったものが多いようだ。そして、最後は太鼓とお囃子。ヤーヤードゥーのかけ声で進んでいく。思いの外、静かな感じ。青森ねぶたの跳ねる感じとはかなり違うようだ。
最初はビニールがかぶせられていたねぷたが多かったが、天候回復につれて、ビニールをはずしたねぷたが増えてくる。 色鮮やかな武者絵。目が飛び出てたり、首が飛んでたり、ちょいと「どうよ、あれ」という図柄もあるのだが、キレイであることは確か。 タップリ10時までねぷたを堪能。
GWに行けなかった三味線ライブの山唄を目指す。店についたのは22:15。ライブ終了が22:30だったので最後の15分だけ、何とか聞くことができた。 ライブが終わり、次々に客が帰る慌ただしい雰囲気の中、貝味噌焼きやら何やらで升酒を頂く。カウンターの中のお兄さん(津軽弁丸出し)から三味線の話なんぞも少し聴けたが11時で追い出されてしまったのでちょいともの足りない。
直ぐ近くに「津軽居酒屋」なる看板を発見、カウンターに座って「郷土3品盛り」(けの汁、にしんの飯寿司、粒の酢味噌)とじょっぱりで始める。ここの親方サンと話がはずんだ。ねぷたのお話しを伺い、パンフレットを頂き、最後は「これも地酒ですよ」とニッカのシードルをご馳走になっちゃいました。
良い気持ちで、宿に戻ったのは1時過ぎ。それからお風呂を頂き、1時半就寝。行き当たりばったりだったが、まずは満足の一日目。 |